まずはタイトル等のばっと見の印象とは違い、音韻論の進んだ専門書であるという認識で手に取るといいのかなと思います。
音声学・音韻論のもう少し一般的な入門書を読んだ後に読むのが最適で、恐らく英語と日本語を中心に、音に興味を持ったものが感じるであろう様々な疑問点が鮮やかに解決される中、徐々に高度な音韻論の理論を楽しんで読み進めることができるでしょう。
斜め読みで落としていくにはあまりにももったいない情報群・・・というかそれをすると途中で詰まることになると思うので、じっくりと読むことをお勧めする本です。
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日常言語に潜む音法則の世界 (開拓社言語・文化選書 10) 単行本 – 2009/4/1
田中 伸一
(著)
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- 本の長さ211ページ
- 言語日本語
- 出版社(株)開拓社
- 発売日2009/4/1
- ISBN-104758925100
- ISBN-13978-4758925105
登録情報
- 出版社 : (株)開拓社 (2009/4/1)
- 発売日 : 2009/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 211ページ
- ISBN-10 : 4758925100
- ISBN-13 : 978-4758925105
- Amazon 売れ筋ランキング: - 393,872位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 25,694位語学・辞事典・年鑑 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年5月2日に日本でレビュー済み
ことばの「音」に関して、日本語や英語などの身近な現象を例に取り、それらを体系的に説明するための学問的な議論の場に、読者を連れて行ってくれる本。
身の回りに溢れている言語の「音」に目を向けると、様々な現象があることに気がつく。例えば、方言にみられる濁音化、外来語に見られる音の規則(e.g.サイン/ vs シャイン、フイルム vs フィルム)、連濁現象(e.g. 大(おお)+カマ=大ガマ)、「じ」と「ぢ」の違い、など様々な音に関する興味深い事例がある。これらの現象は、日本語(または方言)の母語話者である人にとっては「当たり前」のことではあるが、その裏には実に面白い規則があることを本書は気付かせてくれる。
このような現象を体系的に見てみると、われわれの話す言語音の裏には壮大な規則(文法)があるように感じられる。これを明らかにしようとするのが音韻論であり、本書はその入り口として最適の入門書である。
語り口調で書かれているため、非常に読みやすいが、内容は高度な話も含まれており、かなり読み応えがある。また、音韻論を「関係論」としてとらえる考え方は新鮮な切り口である。構成は以下の通り。
1.関係論としての音韻論
2.音素と規則の関わりあい
3.規則と規則の関わりあい
4.規則と制約の関わりあい
5.制約と制約の関わりあい
特に注目したいのは、4章の後半にある、なぜ「規則」が「制約」になり、最適性理論が必要になったかという議論である。規則の余剰性、制約の重複、規則の矛盾などの視点から鮮やかにまとめられているが、このあたりを理解すれば音韻論のcutting edgeを垣間見ることができるだろう。同著者による アクセントとリズム (英語学モノグラフシリーズ) も合わせて読めばさらに理解が深まるだろう。
身の回りに溢れている言語の「音」に目を向けると、様々な現象があることに気がつく。例えば、方言にみられる濁音化、外来語に見られる音の規則(e.g.サイン/ vs シャイン、フイルム vs フィルム)、連濁現象(e.g. 大(おお)+カマ=大ガマ)、「じ」と「ぢ」の違い、など様々な音に関する興味深い事例がある。これらの現象は、日本語(または方言)の母語話者である人にとっては「当たり前」のことではあるが、その裏には実に面白い規則があることを本書は気付かせてくれる。
このような現象を体系的に見てみると、われわれの話す言語音の裏には壮大な規則(文法)があるように感じられる。これを明らかにしようとするのが音韻論であり、本書はその入り口として最適の入門書である。
語り口調で書かれているため、非常に読みやすいが、内容は高度な話も含まれており、かなり読み応えがある。また、音韻論を「関係論」としてとらえる考え方は新鮮な切り口である。構成は以下の通り。
1.関係論としての音韻論
2.音素と規則の関わりあい
3.規則と規則の関わりあい
4.規則と制約の関わりあい
5.制約と制約の関わりあい
特に注目したいのは、4章の後半にある、なぜ「規則」が「制約」になり、最適性理論が必要になったかという議論である。規則の余剰性、制約の重複、規則の矛盾などの視点から鮮やかにまとめられているが、このあたりを理解すれば音韻論のcutting edgeを垣間見ることができるだろう。同著者による アクセントとリズム (英語学モノグラフシリーズ) も合わせて読めばさらに理解が深まるだろう。